IT WAS A GOODDAY

好きなもの、行った場所などを載せていくオナn…自己満ブログですが出来るだけ読む人が楽しめるような文を書きたいと思っています。

IT WAS A GOODDAY

寄生獣

少し前、地元の鹿児島に帰った際に昔勤めていたリサイクルショップに足を運んだ
そこのコミックコーナーでは漫画の全巻セットが都内の中古店より充実しているので目的のものがないか立ち寄ってみたのです

目的のものは「寄生獣」。
以前持っていたが訳あって手放して以来ずっと買いたかったタイトル。



そんな寄生獣をやっと読み返した所なので寄生獣について語りたいと思います。



──地球上の誰かがふと思った、人間の数が半分になったらいくつの森が焼かれずにすむだろうか
──地球上の誰かがふと思った、生物(みんな)の未来を守らねば

これは寄生獣の冒頭のナレーション



まずはストーリーについて少し説明
寄生獣は人間に寄生するパラサイトが発端となる物語で、パラサイトは増えすぎた人間を捕食する人間の"天敵"である。

パラサイトは人間の脳に寄生し人間の主導権を奪う。首から下は人間だが頭を自在に変形させて捕食したり攻撃したり顔を変えたりする事が出来る

主人公に寄生したパラサイトは失敗し、右腕に寄生してしまった。主人公は人間のまま右腕のパラサイトと共存する事になる

主人公と相方のパラサイト「ミギー」はその中途半端な存在から、他のパラサイトから脅威や興味の目で見られ戦いに巻き込まれていく──


↓ミギー(かわいい)


寄生獣でどのシーンが好き?と問われると、僕は後藤との結末と答えるでしょう
後藤とは主人公が戦う最後の敵です

パラサイトは人間に寄生しているので見た目は人間、強さは猛獣以上と言うとんでもない天敵っぷりなのだが、作中に出てくるとあるパラサイト曰く「我々はか弱い、それのみでは生きていけないただの生命体だ。だからあまりいじめるな」との事だ。

社会に溶け込み好きなタイミングで食事と称して人間を捕食する。そんなパラサイトを見てきて、大切な人を奪われ、そして苦戦してきた主人公にとって理解に苦しむ言葉だった

そんな中、物語の後半で無敵と称される後藤と戦うことになる。
無敵と言われる所以は1人の人間に5匹も寄生しており、頭だけではなく全身武装できるからだ

しかし、そんな後藤も色々なファクターが結びつき主人公に敗れる。
後藤はもはや虫の息、主人公はとどめを刺すだけ。しかしその色々なファクターに至る過程や必死に生きようと足掻く後藤見て、前述したパラサイトの言葉が過ぎるのである…「我々はか弱い」

パラサイトと共存している主人公はあらゆる思いを巡らせ最終的な行動に出る。
その結末はエゴであり当たり前であるとも思ったが偽善のない人間の露骨な部分があると感じ印象に深く残った

他にも印象的なシーンはあるが、「寄生」を「寄りそい、生きる」となおしてるところがありそこなども良かった。

寄生獣は漫画として単純に面白いが、同時に環境的な倫理観をテーマにしているのだと思う
僕の環境的な倫理観はこの漫画に360°影響されていると思う。360°…そう、回り回って大して動いてないのである。しかし回り回ったその過程が好きで気に入っている

ストーリー展開やバトル、ちょっとしたギャグなどもあり単純に面白いが、僕への影響力もあり寄生獣は今でも最も好きな漫画のいくつかに入っている

てな感じで、長くなりましたのでこの辺で終わりたいと思います。

寄生獣は新装版が出ており僕は新装版を購入(それしかなかった)
画像は新装版じゃない寄生獣第1巻の表紙です。個人的には断然こっちが好きなのでその内また買い直したい…